ごあいさつ


京都デザイン協会は、第一線で活躍するデザイナー及びデザイン関係者を結集し、デザインを通じて京都の地域産業振興と、豊かな生活環境の形成に寄与することを目的として、1967年5月に京都デザイン協議会として発足、1979年に京都デザイン協会と改名、1981年に社団法人京都デザイン協会に移行し、2013年6月には公益社団法人京都デザイン協会の認可を受け活動を継続しています。
「京都デザイン賞」の入選作品は、2009年度の第1回以来、1200年以上の長きに亘る都市であり続けた、京都の歴史、伝統と文化に甘んじることなく、未来を見つめ柔軟な思考と緻密な計画により生み出される、新しい「京都的発想のデザイン作品・提案」を、発見、顕彰、そしてその良さを広報し、流通に載せる一助を担うことを目的として公募し、応募された作品・提案の中から、審査により厳選された優秀作品です。
第17回の今回は、112点の応募作品から、25点の入選作品を選出、その中から京都デザイン賞大賞2点、京都府知事賞、京都市長賞、京都商工会議所会頭賞、京都新聞賞、課題部門5課題(一つの課題は該当作品なし)への各賞、学生賞(画箋堂賞)をそれぞれ1点ずつの選出を心がけました。大賞は第1~第5部門、第6部門から各1点を選出しました。
私たちは今後とも「京都デザイン賞」で選出した優秀な作品を、「京都発21世紀の大きな波」となることを願い、日本、世界へ向け発信していく所存ですので、より一層のお力添えをお願い申し上げます。
 

2025年11月
主催者 公益社団法人 京都デザイン協会
代表理事 奈良 磐雄

<開催趣旨>


京都的発想のデザインを見つけたい
かつて京都は都であり1200 年以上長きに亘り都市であり続けました。このような都市は世界的にも稀有で京都だけといっても過言ではありません。しかし、その歴史や伝統に甘んじることなく、つねに最先端を追求し、先進や革新を重んじてきました。だから私たちは、未来を見つめ柔軟な思考と緻密な計画によって生みだされるものを京都的と定義しました。
そんな京都的発想のデザインを世界中から見つけていきたいと思います。
京都的発想とは?
革新的であり、計画的であり、柔軟な思考によって生みだされるもの……。
京都は、伝統的なイメージで捉えられがちですが、実際には、つねに先進と革新を非常に重視してきた都市です。大規模な疏水、水力発電所、路面電車など、多くの日本初を生み出してきました。それらは、斬新で緻密な発想により、計画・設計されたものばかりです。しかも、京都の町自体が広大な湿地帯を埋め立て、壮大で柔軟な発想による都市計画によってつくられていたのです。そんな京都的な発想や思考を大切にしたデザインを見つけ出すことを京都デザイン賞のコンセプトとしました。

<審査基準>


斬新な京都のイメージを創出している。
独創性がある。
使いやすい配慮がなされている。
新素材、技術に挑戦している。
環境への配慮がなされている。

<募集部門について>


<第1部門>

グラフィックデザイン・パッケージデザイン

<第2部門>

ファッションデザイン・テキスタイルデザイン・キモノ

<第3部門>

プロダクトデザイン・クラフト・雑貨デザイン

<第4部門>

  課題によるデザイン提案
  課題① 伏見の清酒「都鶴」ラベル・パッケージデザイン
  課題② 「京とうふ藤野」パッケージデザイン
  課題③ 新しい京の和文具デザイン
  課題④ 布素材を使った小物のデザイン
課題⑤ 金属板を組み合わせてできる商品のデザイン

<第5部門>

映像

<第6部門>

建築関連デザイン
  ① 建築デザイン
     ② インテリアデザイン
     ③ 造園/環境デザイン

<経過>


募集期間

2025 年8 月30 日(土) ~9 月30 日(火) 

応募総数

112 点

審査

1次審査 10 月1 日(水) ~ 10 月15 日(水)
2次審査 1 1 月1 日(土) ~ 1 1 月8 日(土)

審査結果

入賞……1 1 点   入選……16 点 

授賞式・作品講評会

 1 1 月22 日(土) 14 時~17 時 京都府庁旧本館正庁・旧議場

交流会

11 月22 日(土) 18 時30 分~ 20 時30 分 しょうざんリゾート京都