京都の通りをデザインする                                                           公益社団法人京都デザイン協会

三条通りを中心とした新たな京都観光の姿

I.ai

太秦地区

1.嵐電と地下鉄の乗換駅
(らんでんとちかてつのりかええき)

地下鉄東西線の西の終点は太秦天神川駅。ここから嵐山までは嵐電に乗換える。この地区は右京区の再開発計画地区の拠点となり右京区役所も移転してきている。
不思議な事にこの地点から少し西の交差点名が三条御池となっている。三条通と御池通が決して交わる事の無い洛中の都市構造からは、外れていて妙である。
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2.三条太秦商店街
(さんじょううずまさしょうてんがい)

路面を走っていた嵐電が蚕ノ社で三条通と分かれ、再び広隆寺前で合流するまでの三条通は太秦商店街となる。ただし、幅員の狭い道路に往復2車線の車両の交通量で歩行が危険で、買い物が困難な状態である。商店街が危機に瀕している。
せめて、一方通行にしたいものである。
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3.蚕ノ社
(かいこのやしろ)

木島神社、通称蚕ノ社と呼ばれるのは本殿東側にある蚕養神社をいう。約1300 年以上前に製陶、養蚕、機織などを京に伝えた渡来人秦氏が建立した神社とせれている。本殿の西側に、四季を通じて湧水する神池がある。(近年は水が涸れている)この池の中心に「三柱鳥居」が建つ。三つの石製鳥居を三角形に組み合わせ、中心に石積みの神座に御幣が立ち三方から拝む事が出来る。
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4.鳥居とバス停
(とりいとばすてい)

三条通に面した木島神社の鳥居とその足許には石灯籠が建つ三角形の敷地の休憩スペースがある。松が植わっていて、べンチがあり、バス停までもがある。木島神社の玄関先に、ちょっとしたもてなしのしつらえは三条通に潤いを与えてくれて、気持ちがいい。
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5.東映映画村
(とうえいえいがむら)

1926年から80年以上 京都一の歴史をもつ撮影所です。 最盛期の東映では 年間100本以上の映画を製作し、年間製作本数世界一となったこともありました。1960年頃になると、時代は映画からテレビへと移行します。水戸黄門や銭形平次、遠山の金さんなど多くの人気シリーズが生まれました。
現在は車用ゲート横に映画村の入り口ができていて、こちらからも入場できます。
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6.大酒神社
(おおさけじんじゃ)

広隆寺の東側に小さいけれど、よく整備された神社です。
鳥居横の由緒書きによれば、本社の祭神は秦始皇帝(しんのしこうてい)、弓月王(ゆずきのきみ)、秦酒公(はたのさけきみ)だそうです。
お酒には特に関係なさそうですが、いつもお酒の瓶が供えてあります。
お酒好きが もっと飲めますようにと供えていったのでしょうか?
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7.広隆寺
(こうりゅうじ)

太秦といえば広隆寺、広隆寺といえば聖徳太子なのです。
狭い上に交通量の多い三条通から、一歩境内に入ると別世界が広がり、清々しくいつ来てもホッとします。
国宝第一号の弥勒菩薩(半跏思惟像)をはじめ寄木造の千手観音)、聖徳太子16歳像など、それぞれ時代を代表する仏像が安置され、一見の価値有りです。
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8.広隆寺 桂宮院本堂
(こうりゅうじ けいきゅういんほんどう)

広隆寺境内の上宮王院太子殿の西、境内西北角に位置し、聖徳太子が楓別宮を起こした場所と伝えられ、1251 年(建長3年)中観上人によって再建された。別名八角堂という。単層檜皮葺八柱造りの鎌倉建築で、屋根に八角形の<露盤・宝珠>を載せている。屋根勾配は非常に緩くて、軒の反りは強く、廻縁が広くて見附が薄いため、軽快で安定した印象を受ける。大改修を施されているが当初の面影を留めて、夢殿形式の典型といわれ清雅な建築美を誇っている。度々の災禍にも拘らず、多くの仏像(国宝仏像17 躯)がよく保存されていたことからも、強い信仰の対象として大切にされていた事が分かる。 
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9.大映通り
(だいえいとおり)

太秦は日本映画全盛期、まさに「日本のハリウッド」でした。大映通りは大勢の映画関係者でにぎわい、多くの映画にも登場したのでした。今もキネマストリートとして、イベントが開催されています。春には、あの大魔神が復活し、また、映画にふれて楽しめるコミュニティースペース「キネマキッチン」もオープンするなど、今も映画のまちであることにかわりはありません。
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10.サウンドステイション

大映商店街にあるシネマサウンドステイション。日本映画のメッカ京都の太秦にあるお店?
中を覗くと太秦キネマ塾とか、EPO 法人京都ノ文化ヲ映像デ記録スル会と書いてあったり、音の駅イノベと書いてあったりで、ここはどのような人たちが集まってくるのだろう? 次は中に入ってみよう!
音ではなく昔の匂いがするステイションである。
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