京都の通りをデザインする                                                           公益社団法人京都デザイン協会

三条通りを中心とした新たな京都観光の姿

F.ai

堀川・千本地区

1.アーケードと自転車
(あーけーどとじてんしゃ)

京都三条会商店街は全国的に元気のある商店街として有名です。しかも、アーケードが800m もある長い商店街です。なので、お客さんは気に入ったお店を巡るのに随分の距離を移動します。そこで自転車の登場です。自転車で買い物をする姿をよく見かけます。
さすがにこの商店街内には3店の自転車屋さんが共存しています。ママチャリや子供用の自転車がメインのお店、少しおしゃれな自転車を量販するお店、自転車ライフを楽しめ、カスタマイズされた自転車なども提供するする店など。多種多様で、且つ、多彩である。このように同業種でもそれぞれの特徴を持って展開している様は、この商店街の他業種にもみられる。それが活気になっていて、買い物するのが楽しい。
スクリーンショット 2014-06-28 14.54.55.png

2.アーケードと公園
(あーけーどとこうえん)

三条大宮通の西南角に三条大宮公園がある。近隣のこどもたちのための児童公園である。親子ずれの幼児たちが遊具で遊んでいるのを良く見かける。また、買い物疲れで一休みの客たちがベンチでおしゃべりしているのも良く見かける。京都三条会商店街の中間辺りにあるこの公園は閉ざされたアーケードに光と風を供給する換気口の役目を持っている。買い物客たちは休憩がてら木陰に座ってテイクアウトしたおやつを食べながら、商店街の買い物情報を交換し合っているように見える。公園は長大なアーケードにとって重要なオープンスペースとして、地域に親しまれている。
スクリーンショット 2014-06-28 14.55.10.png

3.八坂神社御供社
(やさかじんじゃごくうしゃ)

三条黒門通の北西角に八坂神社御供社が建っている。京都三条商店会のアーケードの下に鳥居がある状態ですが、その分親しみ易い環境といえます。普段は商店街の喧噪とは違った静かな一角である。とはいえ祇園祭の還幸祭の折には三基の神輿がこの御供社に集まり、それぞれのルートを経て八坂神社にいたる儀式の重要な拠点でもある。
スクリーンショット 2014-06-28 14.55.27.png

4.三条台若中会所
(さんじょうだいわかじゅうかいしょ)

祇園祭の還幸祭神輿渡御に奉仕する三条若台中という地元有志の組織の会所である。現在では地元の京都三条会商店街の皆さんも積極的に奉仕活動に参加しておられる。
スクリーンショット 2014-06-28 14.55.37.png

5.武信稲荷神社と龍馬
(たけのぶいなりじんじゃとりょうま)

三条大宮西二筋目下ルにある当神社は名付けの神様として有名である。また、境内には樹齢約850年の榎の神木がある。この榎は平重盛が安芸の宮島厳島神社か苗木を移したと伝えられる。
御社の南には江戸時代に六角獄舎があり、勤王の志士が多く収容されていた。坂本龍馬の恋人のおりょうの父も勤王家の医師であったため捕えられていた。龍馬自身も追われる身で面会がかなわない。そこでこの榎からこっそり様子を伺ったと云われている。
スクリーンショット 2014-06-28 14.55.52.png