京都の通りをデザインする                                                           公益社団法人京都デザイン協会

三条通りを中心とした新たな京都観光の姿

G.ai

千本・西大路地区

1.大学とバス停
(だいがくとばすてい)

千本三条はJR 二条駅周辺の再開発の影響を受けて整備されて美しくなった。 北西の角には立命館大学の新校舎が建てられ、大学を囲う生け垣が街に潤いを与えている。また、二条から三条間の歩道も幅広く整備されて歩き易い。
建築、植栽と共に、街灯やバス停のデザインもトータルに計画されたようで、すっきりしている。
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2.みじめな西高瀬川
(みじめなにしたかせがわ)

西大路三条から東に向かって西高瀬川は暗渠となって、地下を流れ、千本通りの手前で再び姿を表し、流れを見せる。しかし、暗渠から出てきたときは既に水面は深く、覗き込まないと見えない。故に親水性も乏しく、管理もしにくくゴミが放置された状態が続く。さらに架かる橋も趣が無く、車道の延長でしかない。
せめて、隣接する集合住宅の公園と連携したデザインに再生してほしいものである。 でないと、かってこの街の材木商を繁栄させた歴史ある西高瀬川があまりにも惨めである。
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3.自転車道と暗渠
(じてんしゃどうとあんきょ)

西高瀬川の暗渠化によって、道路幅員が広がり、自転車専用道が追加設置。京都には珍しい道路断面の形状である。買い物客や通学の学生の利用が多く観られる。
歩道と自転車専用道と車道が区分されているのは交通安全のためでしょうが、白いポールや一時停止の柵などのデザインはハードル競技のようでぎこちない。もっと愉しい通りにできそうだ。この下には西高瀬川が流れているのだから。
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4.材木商と西高瀬川
(ざいもくしょうとにしたかせがわ)

西高瀬川の運河が全盛の頃、千本三条以西は京都北部の材木の集散地であった。多くの材木商が軒を連ねていましたが、材木の流通システムも変容し、現在は数軒に減少。そんな中、辻井木材センターはかっての西高瀬川(暗渠になっているが)と材木商の関係を繋いでくれている。
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5.天狗堂のあんぱん
(てんぐどうのあんぱん)

天狗堂のあんぱんは有名である。近隣の住人や高校生が良く買いにくるらしい。西小路三条角に、周辺の商店が少なくなってしまった中で頑張っている。おいしいパンを提供できることがなによりの強味です。ホントに、おいしいですよ。
2階のショウウインドウには屋号に因んで天狗の面が3点飾ってある。
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