•  新しい京都のデザインを創出

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伏見の清酒「都鶴」
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濵 沙由美
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日本酒の味を決めるのは「水」である。
京都伏見に酒造を構える都鶴酒造はそう答え、水に感謝した酒造りを行なっています。
都鶴という名は長寿のシンボルである「鶴」と、千年の歴史を持つ「京都」を組み合わせて名付けられています。そんな都鶴が作り出す日本酒は、京都に流れる水とその水で育てられたお米で、冬季にのみ造られることが特長です。
本作品ではこの都鶴というブランドとその想いを表現するため、名の由来に込められた「京都」らしさと、都鶴がこだわる「水」をキーワードとしてデザインを検討。これらを叶えるモチーフとして枯山水を採用し、鶴の形状を展開しました。
鶴は羽根を広げる様子を紋様で表現。くちばしに見立てた3つの円と羽根を構成する主要な3本の線は、都鶴従業員3人での酒造りを想起させます。これを白色で描きフロスト瓶の上へ載せることで、全体として枯山水のような陰影と静寂を演出しています。
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