Co-program 2020 カテゴリーD「KACセレクション」採択企画

40th Kyoto Design Conference


第40回京都デザイン会議

結論のない会議


「生きること」と「デザイン」

-衣におけるデザインの居場所-

モダニズムやアールデコ、ロシアアバンギャルドなどの図案からグラフィック要素を抽出し、
コンピューターグラフィックを駆使した“アナログデザイン“を復刻させた
モダンアンテナの着物をご覧いただきながら、
ファッションにおけるデザインとは? についてのお話をします。

日 時:2020年4月11日(土) 14時~16時(トーク&ショー)(12時30分開場)
会 場:京都芸術センター講堂
    〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
登 壇:平山 佳秀 氏(モダンアンテナ代表)
    蘆田 裕史 氏(京都精華大学准教授)
    中島 信也 氏(CMディレクター・株式会社東北新社副社長) 他
料 金:無料(参加をご希望の方は http://design.kyoto/kdk/ からお申込みください。)
定 員:先着順100名着座席(立ち見可)
主 催:京都デザイン関連団体協議会
    公益社団法人 京都デザイン協会 http://design.kyoto
共 催:京都芸術センター https://www.kac.or.jp/ ▶︎地図
    京都芸術センターは、2020年4月に開設20周年を迎えます。テーマは“We A ge”
後 援:京都府/京都市
協 力:モダンアンテナ/株式会社ズコーデザイン/京都精華大学/株式会社東北新社
協 賛:協賛企業各社

当日はトークショーの後、パネリストや参加者の皆さまを交えて交流会の開催を予定しています。(会費別途)

 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で2020年2月から約4ヶ月に渡り「KIMONO: Kyoto to Catwalk」という、大規模な着物の展覧会が開催されています。京都から生まれた着物が世界的にファッションとして楽しめるようになる中で、日本では特別な行事を除いては着物がファッションとして取り入れられなくなっています。日本人にとって衣装デザインの極みであり、且つ日常の「衣」だった着物の、日本での居場所はどこにあるのでしょうか?

 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に現代着物として永年収蔵が決定した京都の着物ブランド・モダンアンテナが、トークのテーマにあわせ、様々な世代のモデルにモダンアンテナ作の現代着物をコーディネートして、会場で参加者に鑑賞していただきます。これは京都芸術センターの20周年テーマである“We Age” に呼応する形で企画されたものです。
 様々な世代のモデルが現代着物を纏った姿を鑑賞することで、どのような感覚が芽生えるのか?年齢や時代・既成の概念を跨いだ、ファッショナブルな着物姿を目前にし、参加者やパネリストはどんなことを思うのか?パネルディスカッションのテーマにそって展開する着物ショーを見ながら、各パネリストが着物ショーとテーマについて意見を交わします。
 この企画を通して、様々な世代の参加者の感性に刺激を与え、「衣」文化をはじめとする「新たな京文化の萌芽」につながることを期待しています。

登壇者プロフィール

平山 佳秀 氏

modernantenna モダンアンテナ 代表/デザイナー
株式会社ラッシュアワー デザイン顧問
株式会社ズコーデザイン デザイン顧問

 

2008年に「モダンアンテナ」設立。モダニズムに特化した着物デザイン・古布の復刻・制作・販売を開始。2010年に着物雑誌kimono姫に表紙と巻頭カラーで商品が紹介され、映画やTV等のメディアへの衣装提供の依頼が急増。2012年から京都丸紅とブランド契約。2016年NYCのグローバス和室に招待され、展覧会「KYOTO KOOL」を開催。2018年、カナダで「Anime North 2018」でショーとパネル参加、集英社より天野明展用の浴衣「家庭教師ヒットマンREBORN!」制作&展示会場のスタイリングを担当。「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」展用の浴衣・帯のデザイン。現在は、ロンドンのV&A博物館に現代着物としての永年収蔵や、同博物館で「KIMONO: Kyoto to Catwalk」への参加、洋装展開がスタートしている。

蘆田 裕史 氏

京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部
ファッションコース准教授

 

京都大学薬学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。国立国際美術館研究補佐員、日本学術振興会特別研究員PD、京都服飾文化研究財団アソシエイト・キュレーターを経て現職。ファッション批評誌『vanitas』編集委員のほか、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。著書に『1990 年代論』(共著、河出書房新社、2017年)、『A REAL UN REAL AGE』(共著、パルコ出版、2012年)、『ファッションは語りはじめた』(共著、フィルムアート社、2011年)、『現代芸術の交通論』(共著、丸善出版、2005年)、訳書に『ファッションと哲学』(監訳、フィルムアート社、2018 年)、『無機的なもののセックス・アピール』(共訳、平凡社、2012年)など。

中島 信也 氏

CMディレクター/取締役副社長
(株式会社東北新社)

 

東北新社取締役副社長/CMディレクター。1959年福岡県生まれ大阪育ちの江戸っ子。武蔵美視デ卒。1983「ナショナル換気扇」で演出デビュー。デジタルを駆使した娯楽性の高いCMで受賞多数。日清食品カップヌードル「hungry?」(1993カンヌグランプリ)、サントリー「燃焼系アミノ式」、「伊右衛門」、TOTOネオレスト「菌の親子」などを演出。2010映画「矢島美容室」監督。武蔵野美術大学客員教授。東京アートディレクターズクラブ会員。日本文化デザインフォーラム代表幹事。