京都に根ざした優れたデザインを発掘

表面が主役とは
限らない。
違う角度から発想する
アクセサリー

有限会社キャラ

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少しあまのじゃくなところがあるかもしれない。反対の角度からものを見るのが好きなのだ。たとえば普通は裏のところを表と見立てたり、色彩が特長の七宝に色を使わなかったり……キャラ代表奥西和は、沖縄出身。京都に憧れて学生生活をここで過ごしたいとやってきた。服飾デザインを学びながらアクセサリーの、自分の思いがすぐかたちになるという魅力に目覚め、短大卒業後もデザイン事務所に勤めながらアクセサリーをつくり、直接ショップに持ち込むという地道な活動を始めた。そんな70年代、京都には若い人たちが気軽に楽しめるアクセサリーはそれほどなかった。だったら自分でつくろう、とキッチュでかわいいアクセサリーをはじめたのがうけた。彼女は京都のカジュアルアクセサリーの仕掛人でもある。小さな猫や犬やパンダや…それらは今でもキャラの人気商品のひとつだ。
一方で彼女の個性がそのまま表現されたオリジナルアクセサリー「K.KAJU(ケイ カジュ)」がある。流されず、自分達のスタイルを貫く京都らしく、優雅さと自己主張を合わせ持つ存在感のあるものたちだ。伝統の紋様や自然をモチーフにした美しいかたちに、裏側や研摩のあとをあえて表情に加える。量産しない、競争しない、トレンドを追い掛けない、キャラのアクセサリーはアンチな発想から生み出される。

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写真/上から
CHAIN [チェーン]
RIN [リン]
RUKA [ルカ]
RINKLE [リンクル]
CHECKER[チェッカー]